デリカD:5 アウトランダー エクリプスクロス ハイリフト車専用リアキャンバー調整用アッパーアーム

ADF☆社長

2021年04月19日 08:28

現在ネット上で販売しているデリカD:5 ハイリフト車専用の【リアキャンバー】を補正する為のアッパーアームについてです。

車両をハイリフト化するとリアのキャンバーが大きく逆に起きてしまい、偏磨耗を防げないのが現状としてあります。
残念ながらメーカのコスト削減により車体側にはキャンバー角を調整する機能が付いておりません。


アライメント調整に於いて、標準車には調整用のアジャスティングボルト(偏芯カムボルト)がありませんので、アライメントに関するテクニックを駆使し各アーム類との結合部の間隙を利用し組み付け直しをしてもキャンバー角の左右差を抑えられるレベルであり、キャンバー角を寝かす事が出来ないのが現状だと思います。


それら過多になったキャンバー角を補正する為に様々な用品が発売されていると思います。
しかし、それらは調整式のアームとなってしまい、車検にそのままでは合格しない商品であったり、付属する強度検討書から改造申請を作成しの事前審査をへて公認を取る必要性が出てきます。また、公認が取れていない車両はディーラー等への乗り入れが禁止されてしまい、車検や一般整備を受ける事も出来なくなります。

それらを踏まえるとハイリフト化された車両が偏磨耗を防ぎ実燃費をあるべき姿に戻すには、部品代に交換工賃、アライメント工賃に加え、尚且つ公認取得費用と膨大な費用が掛かってしまう訳です。

ハイリフトの予算として、そこまでを考えておられる方も少なく、何も知らないまま社外コイルスプリングへ変更してる方が多いと思います。
ハイリフトされて、大きなアルミ・タイヤを履いていれば格好が良いですから、釣られてしまうのはある意味仕方が無い事だと思います。しかし、選んで購入したり改造した車が、【偏磨耗】を起こして毎年タイヤを変えなければいけない事態で途方に暮れている方の為に、安価で補正する手法も無ければならないと考えて自身で使用する為の作製在庫ではありますが、ブッシュの経年劣化を防ぎ回転させるのを目的として販売を行っていると捉えて頂ければ幸いです。


◆販売している商品
【リアキャンバー調整用 ショート加工済アッパーアーム】
この商品は交換装着後にアライメント等各部の調整が必要である事をご理解下さい。


◆対応車種
【三菱 デリカ D:5 CV1W CV2W CV4W CV5W 2007年1月以降2019年1月まで、 2019年2月以降の新型全車】

【アウトランダー&PHEV GF7W/GF8W GG2W/GG3W 2012年10月以降の全車】

【エクリプスクロスPHEV GL3W  2020年12月以降の全車】



純正の新品部品に短縮溶接加工された左右のアームが2本で1セットとなり、売価は24000円(税込み)です。


◆商品説明等
新品のアームを標準より短縮加工することにより、キャンバー角は現状より寝る側(ネガティブ)に-1°程度の数値を変化させる事が可能となっております。(変化量は車両の車高により異なる場合があります)

車検に関しては、公認の必要性も無くそのまま合格します。強度や安全性に関しては、切断部に内径分の角鋼材を補強として挿入後に全周溶接となっておりますので純正と同等と判断出来ます。ですから、ディーラーにて入庫を断られる事もありません。

製造過程に関しましては、ロングタイプの試作時の写真となりますが
延長部の素材はS45Cを使用し、溶接ワイヤは50kgf/平方ミリメートル にて作製を行い、溶け込みを考慮した平均的な手法となっていると思われます。

固定治具上で点付け作業をを行い歪が生じ難くなる上下部をしっかりと固定します。


その後、治具から取り外し、完全なる溶接を行い、不要部位を削り取り仕上げされます。
(仕上げ・盛りに関しては、仕様変更を繰り返し、より完璧を求めており形状の変化があります事をご理解願います)

塗装に関しては、下地になるサフェーサーを4回、仕上げとなる黒防錆塗装を4回の仕上げとなっております。
純正部品の状態でも熱が加わっておりますし、再度、熱を加える為、錆に対する耐性は劣化の方向にありますので、経年劣化を考慮し定期的な防錆塗装の施工が望まれる事をご理解願います。

キャンバー角をボジティブ側へ動かす事により、リアのトーも若干の変化をしますが、トー調整のアジャスティングボルト(偏芯カム)が通常補正範囲を超えない設計となっておりますので、無加工にて偏磨耗を減少させる事が出来ます。(事故暦や過度のローダウンによりダメージを受けてれいる車両の元からあるキャンバ角は左右差が残りますのでご注意下さい。)

アームは黒の塗装を施してありますが、経年劣化による錆びが発生しますので、車検などのタイミングで下回り洗浄と錆び止め塗装を行う様にして下さい。


◆リアアッパーアーム交換

設備や工具が豊富であり、そして車の整備が出来る方の元での作業が望ましいです。
また、作業時には必ずリフトを使用して、車体が確実に落下させない配慮を行い、自己責任で事故や怪我に十分注意して下さい。

上部画像内の赤●印ボルト・ナット2箇所を緩めて取り外し、交換して下さい。
マイナーチェンジ後からABSセンサーのハーネスを固定するボルトナット用の穴が2ケ所ありますので、ハーネス付きの車両はそれらも付け替えて下さい。
アッパーアームには左右はありませんが、INとOUTサイドがありますので間違えの無い様、現車と見比べて同様の向きに装着願います。
ボルトナットは工学的見地から、都度交換となります。再利用の際は自己責任で行って下さい。

アライメントテスターで測定しながらの作業の場合に於いて、現車にキャンバーの左右差がある場合には、アームのボルト固定時に差が減少する方向へ負荷を与えながらにすると左右差を詰める事が出来ますので、必ず利用して下さい。
この車両でアッパーアームを交換するとリアキャンバーは起きる側に負荷が掛かり固定されます。すなわちキャンバー角の左右差を詰めたい時は、車重が掛かった状態で交換時に固定したボルトナットを緩めると、キャンバー角が寝る側へ推移しますので それを利用して合わせて行くとお考え下さい。

交換装着後は、リアのトー角が適性でなくなる可能性があります。必ずアライメントテスターやアライメント冶具などを使用し必ず調整を行って下さい。


◆参考
公認の必要性を感じるとのケースに於いて、強度検討書類の有無についてのご質問がありますので、サスペンションアームの公認に必要な強度検討に関してです。

公認を取得する際の強度計算についてを数値化しておきます。

先ずは、強度を計算する際の応力の計算は、対象が乗用車となりますので、掛かる輪荷重の1.2倍 そして負荷倍数は2.5 安全率は1.6が全国共通となります。
そして、それらをアームの支持数で割った重さに耐えうるかどうかを計算し、アーム本体と比較し満足しているかどうかを示すだけとなります。

リアの軸重を1500kgfとするならば、1輪が単純計算で750kgf
アームの支持数は大まかに分類して3(トレーディンク・アッパー・ロワー)、本来はコイルスプリングで支える部位が過大となりますが、少なく見積もってと言う考え方で問題はないです。
(1500/2)×1.2×2.5×1.6=3600
3600/3=1200kgf

すなわち、アッパーアーム自体は1200kgfの力に耐えられる事があれば強度不足でなくなります。

アーム自体の強度に関しては、部位に於ける材質強度と最小断面積を乗じた数値をせん断応力として考え60%化した数値となります。
アーム本体部位の材質を除く最弱強度が溶接ワイヤで1平方ミリメートル辺り50kgf
溶接部位の断面は47mm×10mm(断面係数については安定化方向なので略します)

熱による材質変化を-20%と捉え40kgf/平方ミリメートルの強度として計算すると
(47×10)×40=18800
18800×0.6=11280kgf

掛かる最大応力1200kgfに対し、アームの溶接延長部位強度は11280kgfである為、溶接延長部位の強度は十分に有すると結論付けられます。
単純な点で捉えた計算ですが、この様な手法で改造申請書を作成し公認車検を取っているのが現状です。

それらを踏まえ、短縮された純正サスペンションアームが(7)-② 緩衝装置 の改造に該当すると考え、公認取得をされる方は対処を願えれば幸いです。


◆ナガブロ読者様キャンペーン
これらを当方が行った際の金額については、記事をご覧頂いた方限定の依頼であり、直接のお取引の場合にのみ限定とさせて頂きます。

1.キャンバー調整アーム新品+交換工賃+四輪アライメント 
通常価格 58000円 → 52000円

また、電話でのお問い合わせの際は、必ず【ナガブロ】の【デリカのアッパーアーム】を見ましたとお伝え下さると質疑応答がし易くなります事をご理解願います。

商品の販売に関しましてはヤフーオークションのみでのお取引が基本となりますので、こちらの出品物の中からお探し下さい。

ヤフーオークションで推奨されない宅配による代引き発送(別途 代引き・振替手数料が掛かります)を希望の方欠品中のアームを少しでもお急ぎの方であって代引き発送(別途 代引き・振替手数料が掛かります)を希望の方のみは、直接のお取引をお受けする事も可能ですので、コメント欄(非公開)、もしくは、オーナーへメッセージを送る欄から「郵便番号」「送付先住所・氏名」「電話番号」を明記頂くと折り返し納期を含むお見積りからご連絡を致します。



連絡先
TEL026-222-5941
(有)エーディーファクトリー

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